子どもの“心”が聴こえる大人に

岡山少年鑑別所施設見学

 西区青少年健全育成連絡協議会は、西区における青少年の健全な育成を図ることを目的に、啓発行事の開催や巡回指導など、年間を通じて各種事業を実施しています。また、年に一度、各方面の現場を訪れ、幅広い知識を吸収し活動に生かしています。今回は、地区会長ほか35名が参加し、岡山少年鑑別所を施設見学しました。
 平成15年2月27日(木)、午前9時すぎに西区役所前をバスで出発し、山陽自動車道で岡山へ。約2時間で岡山少年鑑別所へ到着。庶務課長の本田さん案内による施設内の見学の後、所長の向田顕彦さんの講話をいただきました。向田さんは、「親は、“自分の子どもはこんな子でなくっちゃ”という“鋳型”を子どもに押し付ける。親の期待に応えられない絶望感と裏返しの攻撃衝動が出るのです。大人の“失敗”や“挫折体験”を話すことが大事です。」と語られました。
 今回の施設見学に参加した己斐東地区青少協会長の光田さんは、「“入所している暴走族の少年へ向けて、門の前に仲間たちが集まり、クラクションなどで合図を送るので、警備を強化した。”という話をお聞きし、このような形ではなく、このパワーが健全な成長に向くようになればいいな、と思いました。」と感想をもらしていました。1時間半の見学が終わり、一路広島へ。夕方5時の解散となりました。
少年鑑別所の役割
 少年鑑別所は概ね14歳以上20歳未満の非行を犯した少年を家庭裁判所裁判官の決定により一定期間内(最長8週間)収容して、その心身のありさまを調べ、今後どうしたらその少年が立ち直れるのかを考える法務省の施設です。また、子どもの問題及び心の問題でお悩みの一般の方からの相談にも応じています。